批評(レビュー)

はじめに

この批評(レビュー)は、まだ世界樹の迷宮Xをプレーしたことがない方のために、ゲームの概要と個人的な批評を紹介したものです。

購入の参考になさる方は、人によって違った楽しみ方、違った評価があることを理解した上で、お読みください。既にプレーされた方は、お読みになる必要はございません。

批評(レビュー)

世界樹の迷宮Xの最大の特徴は、圧倒的なボリュームです。職業は過去最多、マップも過去最多、登録人数(仲間)も過去最多です。

システムも、過去の好評な物を集めて再構築されていますので、悪い訳がありません。地図のアイコンに最適なイラストが用意されていたり、武器スキルも購入前から確認できたりと、細かい所も改善されています。

全体的に見ると、ファンのための世界樹の迷宮と言えます。迷宮やBGMやギミックは過去の作品と同じですので、ついつい昔を思い出しながらプレイしてしまいます。過去作品の登場人物も、以前より人間的に成長しています。

ストーリーもイベントもマップも新規ですし、ゲーム内には解説もありますので、世界樹の迷宮Xから始めても問題はありませんが、過去の作品を知っていた方が楽しめるのは間違いないです。

最も不満を集めそうなのが、FOE関連のギミックです。FOEとは、ダンジョン内を闊歩(かっぽ)する強敵のことです。FOEとは戦闘を避けながら移動するのですが、FOEを絡めたギミックが非常に多く、しかも、かなり面倒なFOEもいます。世界樹の迷宮をやり込んだ方でも面倒に感じるレベルですので、初心者の方はイライラしてしまうと思います。

ダンジョンのギミックはと言うと、こちらは良くできています。過去と同じギミックも多いですが、マップが違いますので、新鮮味があります。世界樹の迷宮X独自のギミックもあるのですが、斬新かつ出来が良いです。

育成に関しては、強い職業は長所を削って短所を作られました。例えば、ミスティックの[解魔の札]は、フォースブレイク扱いになったため、連発できません。ファーマーの[最後の秘策]は、再ブレイクの確率が低すぎて、戦略としては使いづらいです。バランス調整は必要でしょうが、調整され過ぎて、ロマンがなくなりました。

ストーリーに関しても、民族の対立を描くなら、過去の作品と過去の作品を対立させた方が、感情移入しやすかったと思います。マップを増やすなら、シナリオを分岐させた方が、適度な緊張感と盛り上がりで一気にプレイできたと思います。

世界樹の迷宮Xの長所というのは、人によっては短所にもなり得ます。

- おすすめ度 -
★★★★☆